スポーティでしなやかに、ポニーのようにカワイらしく、頑張っている人々を全力で応援し続け、明るい未来の象徴となるようなアイドルユニットを目指している、女性8人組アイドルユニット「スポポポポニー」(略称:スポニー)が1月9日、東京、浅草花劇場で初の単独ライブ「張って行け!ゲートインスポニーロード」を開催した。

登場曲からノリノリに元気で飛び出していく姿は先ほどまで緊張と不安で推しつぶれそうと語っていたが、そんなかけらもないくらい堂々と笑顔でステージに立っていた。



1曲目は彼女たちがアイドル:スポニーとしては初めての持ち曲としてレコーディングを行った想い入れの深い「夢追いカレンダー」。歌詞に「迷ったって構わないよ、果てないこの物語は続いていくから」とあるようにスポニーの明るい未来、そしてファンとの絆がこれからも続いていくことを象徴した楽曲で始まり、すでに会場にいるファンの心を鷲掴みにしていく。

この後、待ちに待ったワンマンライブがいよいよ始まり、思うようにリハーサルや練習もできず緊張と不安の中で行われた今回のワンマンライブをメンバーそれぞれがかみしめながら、ついにこの日を迎えられたことへの心境を語った。



スポポポポニーは競馬や競輪からサッカーや野球などのスポーツなど、メンバーそれぞれが各自勉強をしながら、いろんな分野を応援していこうというコンセプトもあるのだが、以前より何回か競馬にはチャレンジしたり競馬の配信番組に出演していたこともあることから、ライブ内の企画として数日前に開催された競馬の京都金杯レースの馬券を実際にメンバーが購入していた。

その購入結果を会場内の映像とともに発表するという企画が今回のライブ内で行われ、会場のファンと一緒に楽しむコーナーがあるなどユニークな企画が行われた。

残念ながら全員はずれであったが、それでも前向きに捉えるメンバーは実にスポニーらしい。

そして次に披露した曲は、音楽プロデューサーの多田慎也さんに書き下ろしていただいたスポニーの代表曲でもある「ラッキー☆COLOR」。この曲は歌詞に「時に強い向かい風も頑張って頑張って」とあるように、頑張っている人を応援する応援歌となっていて、多くの方を勇気づけられるそんな楽曲なのだが、まさに元気で明るくパフォーマンスしている彼女たちをみているだけで、自然と背中を押されてしまうパフォーマンスで元気をもらえた。

そしてサビのフリが楽しい「最強GIRL!!」はそれぞれのカラーで彩られたサイリウムが会場内で激しく振られ盛り上がりを増していく。今度はファンがメンバーを勇気づけてくれると私たちも頑張れるという意味合いにもとれる楽曲となっていることで、ファンも熱くスポニーを応援してる様がなんともスポニーとファンとの絆が確かめられた時間であった。

そして、最強GIRLにちなんだ「学力最強GIRL決定戦!!」という企画コーナーに入る。
事前にメンバー8人が学力テストを行い、その順位を来場者が予想するという企画内容。
ファンは事前にYouTubeで公開されたメンバーのアピール動画を観て予想し、1位から3位をピタリ当たれば賞品がゲットできるという内容。
会場で公開された動画では、何も知らされず呼びだされたメンバーをよそに、突然小学校4年生レベルのテストが行われることが告げられ、そのままテストが開始。

好きな戦国武将を問われ、卑弥呼と答えるメンバーもいたりと不安しかないメンバーの苦戦しているテストの様子や、採点後の珍回答と解説がいくつか紹介され、ファンも楽しめるスポニーらしい企画で盛り上がりをみせる。
ちなみに1位は加入してまだ3週間の大宮すずか、2位は京都弁が特徴の山田梓帆、3位はムードメーカーで現役大学生の星奈杏海であった。

その後、カバー曲を数曲披露した後、今後スポニーの持ち曲となる「カキーンTheフューチャー」がこの日、発表され初披露を行った。これはJuliaHouseレーベルで歴代何組かに引き継がれている人気の曲で、野球場でも使われる楽曲。野球などスポーツを応援していくスポニーにとってはピッタリな楽曲であるが、昔ながらのファンにも納得してもらえるような全力パフォーマンスで会場を盛り上げ、披露していたのが印象的だった。



続いては、こちらも聞いている人を勇気づけられる「ヒカリノサキヘ」。鳥が羽ばたくかのように手を羽ばたかせるフリが特徴で歌唱力には定評がある朝陽あいかと立山里奈が気持ちを込めて歌い上げる掛け合いは圧巻。

そして、「あいことば」に続く。恋愛ソングでもあるあいことばはファンとの絆の曲。
サビの最後で8人が横一列に並びステージ後方から前方のまで駆けだしてくるパフォーマンスはファンを圧倒。可愛く、想いを馳せるメンバーそれぞれのしぐさはグッとくるものがあり、ファンにはたまらない。ついつい応援したくなるそんなパフォーマンスで片時も彼女たちから目が離せない。

最後の楽曲は、この日初披露となる新曲の「永遠フィロソフィー」。

指切りの時の小指を立てるポーズを取り入れた約束ポーズがなんともかわいらしい。練習する時間がほとんどなかったまま当日を迎えてしまい不安だったと口にするメンバーたちであったが、そんなことは感じさず、元気に楽しく、そして可愛らしく堂々と披露しファンを楽しませステージを後にした。

ここでアンコールの拍手が沸き上がり、このままでは終わらせない、もっと楽しみたいとファンの熱意が伝わってくる。
アンコールに答えたメンバーはスポポポポニーのロゴにある「ポ」を大きくあしらったワンマン記念Tシャツに着替えてステージに再登場。

ここで8人それぞれが最後の挨拶と感謝を語った。

石井ひなこ(赤色担当)
初めてのワンマンライブをチケット完売で迎えられて幸せです。スポニーを初めて見てくれた方もいると思いますが少しでもスポニーを好きになってくれたらうれしいです。もっともっと元気や癒しを与えられる存在になりたいです。

山田梓帆(ピンク色担当)
会場まで駆けつけてくれた皆さん本当に本当にありがとうございます。京都から上京してきてアイドル活動が不安でしたが、今はこうやってファンの皆さんと出会えて幸せです。これからも応援よろしくお願いします。

朝陽あいか(オレンジ色担当)
私は事務所内移籍をしてスポニーに加入したのですが、新鮮な気持ちとワクワクもあった反面、0からのスタートとなる不安や悔しい事もたくさんあって何回も挫けそうになったこともありましたが、ファンの皆さんのおかげで今はどんとこいという気持ちでアイドルを続けられています。今日のライブみたいにファンの皆さんをたくさん幸せにしていきたいし一緒に楽しんでいきたいです。

夢姫れいか(紫色担当)
皆さん楽しかったですか?ワンマンが決まってから皆さんの笑顔がみたくて頑張ってきました。今日皆さんが楽しんでいる姿が観られて本当に幸せです。今後皆さんが、この日の事を思い出して元気が出たり幸せな気持ちになってくれたらなって思います。

小田理愛(緑色担当)
私はアイドル初心者だったので、この10か月激動な日々を過ごして、泣いたり笑ったりを何度も繰り返してきて本当にいろんな事があったのですが、ここまで続けてこられたのはいつも支えてくれているファンの皆さんのおかげなので本当に感謝でいっぱいです。みんな大好きです。

星奈杏海(黄色担当)
本日はご来場いただきありがとうございます。熱いお話は、この後の特典会でお話したいと思います。これからもスポニーの応援を宜しくお願いいたします。

立山里奈(青色担当)
今日を迎えられて、本当にうれしいです。観に来てくれた皆様、関係者の皆様ありがとうございます
今日、ワンマンを観てくれた皆様が少しでも明日がんばろう!って思えるような、そんなグループになりたいと思っています。なれましたか?私たちも頑張るので皆さんも一緒に頑張りましょう。

大宮すずか(水色担当)
加入してからまだ3週間で、アイドルどころかスポニーの事もよくわかっていない感じでワンマンまで駆け抜けた3週間だったのですが、このファーストワンマンライブにたくさんの方が駆けつけてくれるような愛されているあったかいグループだなって思って、すごくほわほわした気持ちになれました。これからもっともっと頑張るので応援を宜しくお願いします。

と途中笑いもあり、時には涙しながら自身の言葉でそれぞれ心境を語った。

アンコール1曲目は先ほど披露した新曲の「永遠フィロソフィー」を大切に、そしていろんな感情が入り混じりながらも、今できる最高のパフォーマンスで披露し、その想いに答えるかのように会場のファンも見様見真似でメンバーのフリをコピーしながらサイリウムを振っていたのがとても印象的だった。

そしてアンコールを締めくくったのは「ラッキー☆COLOR」これで本当にライブが終わってしまうという想いと最後まで全力で、ここにいるすべてのファンの心の中に今日の日を刻んでもらおうと一生懸命にそして元気に笑顔で楽しくパフォーマンスしている8人の顔は実に晴れやかであった。

なにより誰しもが笑顔にあふれ、この8人をこれからも応援していくぞという熱い応援も感じられ、幸せな感情が会場いっぱいに広がっていくのが目に見えるように分かる、そんなファーストワンマンライブとなった。

(writing:中塚進一)